『1970年の大阪万博はすごかった。たくさんの人が日本全国・世界各国から訪れ毎日がお祭りだった』そう聞いて育った私は万博への想いが強く、大人になってから万博記念公園の近くに住みました。今の自然豊かな万博記念公園はリフレッシュしたり運動するのにぴったり!私みたいに万博記念公園のまわりに住むことを検討している方のお役に立てればとこのサイトを立ち上げました。人によってはデメリットに感じる部分もあると思いますが、メリットの反対はデメリットと頭の片隅に置いたうえで閲覧いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
EXPO’70を探しに
大阪万博が開催されてから半世紀近く経ちますが、当時の面影を残すものは園内に多くあります。
太陽の塔
EXPO’70、万博記念公園といえば太陽の塔と言っても過言ではないシンボルです。芸術家の岡本太郎作。母の塔、青春の塔、大屋根もありましたが、現在は太陽の塔だけが残っています。太陽の塔は「黄金の顔」「太陽の顔」「黒い太陽」と、太陽の塔内部(地下)に展示されていた「地底の顔」の4つ顔がありましたが、「地底の顔」は万博終了以降、行方がわからなくなっています。太陽の塔内部は長らく一般公開をしていませんでしたが、内部再生を経て2018年3月19日に一般公開されることが決まっています。
「太陽の塔内部再生」事業に寄せられた1億円を超える寄付金による内部再生を経て実現された2018年3月からの一般公開では、地下の展示空間「いのり」に設置されていた第4の顔「地底の太陽」や、原生生物から人類に至るまでの生命の進化の過程を表現した「生命の樹」(高さ約41メートル)が復元・再生して公開されています。なお、太陽の塔内部に入館できる人数には制限があるため、入館には予約が必要です。予約は先着順で、4カ月先までの予約が可能です。
EXPO’70パビリオン
万博当時の施設、鉄鋼館(参加者:日本鉄鋼連盟)を利用した万博記念館です。高校生以上200円の利用料が必要ですが、当時のグッズや映像など沢山展示されており、当時の様子を知ることができます。1階エントランスは無料で開放され、エントランスにはパビリオンの模型が展示されています。
パビリオン跡地
万博記念公園内には70年万博のパビリオン跡地に石碑と看板があります。EXPO’70パビリオンで当時の様子を見てから、園内の各パビリオン跡地を見て回るのがおすすめです。
お祭り広場
現在はフリーマーケットや飲食系イベントなどが行われているお祭り広場。万博当時は開閉式や各国のナショナルデー(建国記念日、独立記念日など)、その他様々な催しが連日行われました。お祭り広場の一角には万博当時の大屋根の一部が残っています。
夢の池
イサム・ノグチ作のオブジェがある池で、万博当時はオブジェから水(噴水)が出ていました。現在オブジェから噴水機能は取り除かれており、またオブジェの一部は池から園内に移設されています。
日本民芸館
思想家の柳宗悦によって広まった民藝運動。日本民藝館(東京・駒込)が国内展示館「日本民芸館」を万博に出展し、万博終了後も引き続きオープンしています。入館料は一般700円、高大生450円、小中生100円で、ミュージアムショップは無料で入れます。
平和の鐘
1954年に中川千代治(財団法人日本国際連合協会理事)が日本と世界60数か国のコインを集め、世界平和の願いを込めて「世界絶対平和萬歳」を刻印した「平和の鐘」を鋳造。ニューヨークの国連本部に寄贈されましたが、万博開催時には国連館に展示されました。鐘は現在もニューヨーク国連本部にあり、式典などで打ち鳴らされています。公園にある鐘は後に133か国の人々から集めた硬貨で鋳造された姉妹鐘です。
この「平和の鐘」は、中川千代治が市長を務めた愛媛県宇和島市の市制50周年記念式典(1971年)で「世界絶対平和都市宣言」とともに打ち鳴らされた後に、万博記念公園に寄贈されたもの。2015年に一度宇和島市に一度里帰りしており、2017年には、大阪万博遺産のモニュメントとして、EXPO’70パビリオン前に移設されました。
日本庭園
近代・未来的な建築が並ぶパビリオンとは対照的に、自然豊かな憩いの場として政府出展施設として造られた日本庭園。万博記念公園約260ヘクタールに対し、日本庭園は1/10の約26ヘクタールですが、みどころは色々。正門入ってすぐ中央休憩所から見える心字池と手入れされた芝山は美しく、休憩所には万博映像上映コーナーもあります。茶室「千里庵」では不定期に呈茶が行われ、「はす庵」でゆっくり食事を楽しむのもオススメです。
この日本庭園は、上代(8~11世紀)・中世(12~16世紀)・近世(17~19世紀)・現代(現代~未来)の4つのテーマの庭園地区に分けられ、水の流れによって時の流れが表現されており、平成30年度の来園者アンケートにおいて万博公園の全施設内で最高の評価を獲得した人気のスポット。特に現代庭園地区はコイ池、ハス池、花ショウブ田が連なり四季の草花が咲く開放的な庭園で、「昭和の名園」として現在も愛され続けています。
国立民族学博物館
国立民族学博物館(通称みんぱく)は1974年(昭和49年)に創設。1977年(昭和52年)11月に開館した文化施設です。展示ブースの他に図書室、ミュージアムショップ、レストランがあり、レストランでは民族料理を味わうことができます。